※本記事は公平性を保つために、為替を扱う仕事を4年以上している女性に記事のベースを執筆して頂いています。
現役公務員のあなた、こんにちは。
今回は公務員がFXをしているのがバレると懲戒処分になるのではないか?
と心配している公務員トレーダーのあなたのための記事です。
結論から言いますと、きちんと規則を守りさえすれば
公務員がFXをしていても処分の対象にはなり得ません!
なぜなら公務員のFX取引は資産運用扱いで、他の副業と違って禁止されていないからです。
それではなぜ時々「FXをしていた公務員が懲戒処分を受けた」というニュースが世間をにぎわせるのでしょう?
懲戒処分の対象になってしまう行為と
実際にFXをきっかけに懲戒処分を受けた公務員のニュースを読んで
どこがいけなかったのか、どこに気をつければ処分を受けずに済むのか考えてみましょう。
目次
公務員がFXのせいで処分対象になる例 3選
① 職務専念義務に違反して懲戒処分になる
これがFXに取り組む公務員のあなたが1番気をつけるべきことです。
職務専念義務は、国家公務員法第96条、地方公務員法第30条に記されています。
文字通り勤務時間中に公務員の仕事以外に取り組んではいけないのはもちろんのこと、
勤務時間外にFXに取り組むようにしていても、それが原因で公務員の仕事に支障をきたしてしまったら処分対象になることがあります。
職務専念義務違反と見なされると減給処分か戒告処分になることが多いです。
② FXを法人化して行う
公務員もFX取引を行うことができるとはいえ
あくまで個人資産を増やす目的で運用することが認められているだけです。
たしかに利益が増えすぎると法人化したほうがお得なこともありますが
法人化すると完全に営利目的となり、懲戒処分の対象となってしまいます。
さらに他人名義で法人化し実質的に公務員が取引している場合も懲戒処分になる可能性があります。
③ 他人の資金を運用する
これは公務員法には記されていませんが、金融商品取引法違反で処分の対象となります。
あるいは信用失墜行為(国家公務員法第101条、地方公務員法第33条)と見なされて懲戒処分になることもあります。
FX初心者であるあなたが気をつけるべきはやはり職務専念義務ですね。
始めは気をつけていてもFXにのめり込んでうっかり違反して処分されてしまう人もいるようなので本当に要注意です。
反面教師としてうっかり違反し、懲戒処分を受けてしまった公務員の実例を見てみましょう。
実際にFXをしていた公務員が懲戒処分を受けたニュース 2選
勤務中にスマホで株、FX 国税調査官を懲戒処分 4年半で2291回「ほとんど損失」東京国税局は8日、勤務中にスマートフォンで株取引や外国為替証拠金取引(FX)を計2291回したとして、千葉県内の税務署で資産課税部門に所属する男性国税調査官(35)を同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと明らかにした。調査官は平成25年1月~昨年7月、庁舎内のトイレや出張中の電車内で、スマートフォンで証券会社のサイトにアクセスしていた。取引の結果はほとんどが損失でインサイダー取引はなかった。調査官は「自制心が働かずやってしまった」と反省しているという。
(産経新聞より 平成30年6月8日掲載)
上記はまさに職務専念義務違反で懲戒処分となってしまった公務員の例です。
損失が膨らみすぎた焦りから自制心が働かなくなっていたそうです。
トイレなら誰にも見えないし、自分のスマホでFX取引をすればバレないと考えたんでしょうね。
出張中の電車の中は余計に気が緩みそうです。
恐ろしいことに「4年半」「2291回」とかなり具体的な取引履歴を調べ上げられています。
勤務時間帯にFX画面を見ないことを徹底しましょう。
また大損が怖いなら軽傷で済むよう早めの損切りを心がけましょう。
このように懲戒処分になってしまうことを防ぐために、
公務員のあなたには勤務時間内でもコツコツ小さな利益を自動的に積み立ててくれる
リピート系FXの「トラリピ」がおすすめです。
職務中FXで国税職員懲戒 申告漏れも、栃木
関東信越国税局は27日までに勤務時間中に外国為替証拠金取引(FX)をしたなどとして、栃木県内の税務署に勤務する30代の男性国税調査官を減給10分の2(3カ月)の懲戒処分にした。取引で得た所得を確定申告しておらず、2018年までの3年間で約112万円の申告漏れもあった。国税局によると16年1月~19年6月に計約277回、職場のトイレの個室などでスマートフォンを利用して株取引や暗号資産の売買をした。また15年12月~17年12月、インターネットで株主優待券などを売却していた。職務で得た情報は利用していないという
(日本経済新聞より 2020年9月27日掲載)
こちらは職務専念義務違反だけでなく、確定申告もしていなかったようです。
やはりトイレで隠れてFX取引を行った結果バレて懲戒処分になっていますね。
個室だからバレないだろうという思い込みが間違っていることが証明されています。
個人的に国税調査官なのに確定申告を行っていなかったということに驚いています。
かなり利益が出ていたことになりますが、FXの所得も課税されるということを知らなかったのでしょうか、それとも意図的に申告していなかったのでしょうか。
確定申告については次回詳しくご説明しますので、このブログを読んでくださっている公務員のあなたは絶対に申告漏れなど起こさないようご注意願います。
まとめ
今回はFXに取り組む現役公務員のあなたに向けて、FXで懲戒処分になる例をご紹介してきました。
公務員にとっては怖い懲戒処分の話題でしたが
FXに取り組むことは怖がらないでください。
最後に、暗い話が続いたので明るい話題で締めたいと思います。
それでは、また。
FXで成功して早期退職した公務員Aさんの体験談:
初めはなんとなくFXを開始して2週間でロスカット(失敗)になってしまったAさん。
きちんと勉強し直し、再出発して10年間で30万円→2000万円以上に増えたそう。
FXを運用しているともう1人の自分が別のところで働いてくれているような安心感があり、公務員としてのモチベーションも上がったと言います。
リピート系FXの、小さな利益を積み重ねる作戦で「時間を味方につければお金は増える」と学んだそうです。